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劇場版『この世界の片隅に』とその他もろもろ

 映画『この世界の片隅に』見てまいりました。
 よかった。
 よかったという言葉を単純に使ってよいのかと考えさせられてしまうほどに、もとの漫画は様々な問題提起をはらんでいるのですが、それでもやはり一個の完成した作品として鑑賞した際、その出来栄えを評価しようとすれば、おこがましくも「よかった」というのが最も感情を適確に表しているように思えます。

 物語は昭和十九年初旬、十八歳で広島の呉市に嫁入りしてきた主人公すずが見て、味わった、戦争末期の情景が描かれていきます。
 ストーリーについては、私からはなにも申し上げるべきことはありません。
 原作未読の方には、戦争というなかの日常、日常のなかに戦争のあった時代を、その苛烈さに加えてのどかさを存分にまみえて体験させてくれる稀有な作品だとお勧めいたします。
 そして、原作既読の方、ご安心ください。元のままです。あの『この世界の片隅に』が、そのままアニメーション作品となって仕上げられています。
 そのままどころではありません。広島と呉の街が、色づいて動く形となって造り上げられ、ある部分では原作を越える奥行きを提示してくれます。
 未読も既読も関係なく、是非とも一度ご覧いただきたい、そんな映像作品です。
 そして、見終われば、必ず漫画の『この世界の片隅に』を読みたくなってきます。

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『デッドプール Vol.6:オリジナル・シン』翻訳原文比較

 ご無沙汰でした。
 最近は私事でばたばたしており、ブログの更新をすっかりうっちゃってしまっておりました。
 楽しみにしていた方がいらっしゃいましたら、本当にすいませんでした。

DP_03_06ja_FC.jpg さて、今回は『デッドプール Vol.6:オリジナル・シン』の邦訳独特のいいまわしが、原文ではどのようになっているかの比較をしてみたいと思います。
 それにしても、翻訳の刊行が8月っていうことは、もう2カ月も空いてしまってたんですね……
 上段が日本語訳で下段が原文となります。
 いつも通り、あくまで比較が目的であり、邦訳を揶揄する意図はまったくありません。そのあたりご理解いただけますようお願いいたします。

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A Conversation with Zack Davisson 試訳

 水木しげるの英訳作品があるというのは、以前に立ち寄った古書店で『のんのんばあとオレ』の実本を目にして初めて知りました。
 すごく心動かされたものの、アメコミに手を出している金銭感覚からしても、少々決断には躊躇いを覚える値段がつけられていたので、その時は泣く泣く見送りました。
 それが2年ほど前の話になるのですが、以来、なんとなく水木しげるの海外需要というのは気になっておりました。
 そこに先月、ふとながめておりましたアメコミ関係の情報サイトで、水木作品を英語翻訳している翻訳者のインタビューという記事が紹介されておりました。
「A Conversation with Zack Davisson」と題され、その名前を調べてみますと、水木しげるの鬼太郎だけでなく『昭和史』『総員玉砕せよ!』『劇画ヒットラー』などまで翻訳されており、さらに『Yurei: The Japanese Ghost』という著作までものしているとうかがい、どうやら日本のフォークロアにも詳しい方のようで俄然興味がわいてきました。
 そこで以下、試訳という形で、なんとか日本語らしいものにしてみました。
 水木しげるが海外でどのように興味を得ているのか、日本の妖怪やフォークロアの受容についてなど、先達のわずかな参考にでもなりましたら幸いです。
 とはいいましても、ひと月時間かけてこれです。もとより、誤訳、悪訳、珍訳、「そもそもこれ日本語になっているのか?」なところまで不備は数えきれないほどあると思います。御叱咤の上御教示いただけますと幸いです。

元サイトはこちらです。
http://www.tcj.com/a-conversation-with-zack-davisson/

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発売直前紹介『デッドプール Vol.6:オリジナル・シン』

DP_03_06_FC.jpg 気がつけば、第3期「Deadpool」誌の翻訳も6巻目、原書単行本は8巻までで完結となっておりますから、なんとか完走してほしいですね。
 でも、全45話と短めとはいえ、オンゴーイング誌の全話完訳だなんて、なにげに邦訳アメコミ史上で例を見ないんじゃないでしょうか。
 まあ、先の話はおいておきまして、今回は8月10日に刊行が予定されております、『デッドプール Vol.6:オリジナル・シン』の紹介を。

 こちらはサブタイトルが示すとおり、大型クロスオーバー「オリジナル・シン」のタイイン作が中心となっております。

『オリジナル・シン』は2014年に行われた大型クロスオーバーイベントです。
OS_01.jpg 月面の基地で眉間を撃ち抜かれ、両目を抉り取られるというむごたらしい姿で発見されたウォッチャーの遺体。
 果たして誰が、なんのために?
 事件の真相を追究すべくアベンジャーズが調査を開始したところ、地球では謎の怪物による襲撃が。
 思惑を異にするグループが、それぞれ絡みあいつつ行動するうちに、やがて真相のもとで衝突を起こす……
 内容としましてはサスペンス主体の、これまでのクロスオーバーとはちょっと趣きを異にするストーリーとなっています。
 雰囲気が違うといいますと、このクロスオーバー、なんだか全編にユーモア色が強いんですね。ストーリー自体はもちろんシリアスなんですが、キャラクター紹介のふきだしとかセリフで細かな笑いをとろうとしていたりしていて。冒頭でキャプテンアメリカたちが「ミート・ナイト」と称してステーキの品評をしている場面なんかも微笑ましくてくすりとさせられますし。
 ドクター・ストレンジ&パニッシャー、ウインターソルジャー&ムーンナイト&ガモーラ、ブラックパンサー&アントマン(スコット・ラング)&エマ・フロストというわかったようなわからないようなチームアップもそこはかとなく笑いを誘います。特にドクター・ストレンジとパニッシャーのデコボココンビ具合は一見の価値ありです。
 独特の得難い魅力とともに、ストーリー的にもその後のマーベル世界(特に各キャラクターの心)に大きな傷跡を残すものとなりますし、一部のキャラにとってはターニングポイントとなっているという点からもどこかが翻訳出版してほしいものですが、現状では難しそうですねえ……

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『デッドプール Vol.5:ウェディング・オブ・デッドプール』翻訳原文比較

 すっかり前の更新から間が空いてしまいましたが、私は元気です。
DP_03_05ja_FC.jpg というわけで、今回は7月なかば刊行されました『デッドプール Vol.5:ウェディング・オブ・デッドプール』の邦訳における日本語独自のいいまわしが、原文だとどうなっているかを紹介していきたいと思います。
 6月の『デッドプール:ドラキュラズ・ガントレット』は原書を持っていなかったので、こちらもひさしぶりになります。
 今回も上段に邦訳、下段に原文を掲載しております。
 なお、改めて申し上げますが、あくまでこの引用は好奇心から行っているもので、邦訳を批判するような意図は一切ございません。そもそも学生時代に「君の英語は壊滅的だね」というお墨付きをいただいた私が、そんなだいそれたことできるわけがありません。
 また、比較だけ載せても味気ないので、間に一文書いてはさみこんでいますが、同じく素人の感想程度のものですので、致命的なミス(いっぱいあると思います)を見つけて「こいつ、こんな初歩的なことも知らないんだ。馬鹿だねー」と笑う分には全然かまわないのですが(というか、そのうえでご指摘いただけますとすごい嬉しいです)、「お前の書いた愚にもつかない文章を信じて恥をかいたじゃないか、どうしてくれる!」と激昂されても当方どうしようもございませんので、あくまで駄弁と割り切っていただけますと幸いです。

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