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『デッドプール Vol.6:オリジナル・シン』翻訳原文比較

 ご無沙汰でした。
 最近は私事でばたばたしており、ブログの更新をすっかりうっちゃってしまっておりました。
 楽しみにしていた方がいらっしゃいましたら、本当にすいませんでした。

DP_03_06ja_FC.jpg さて、今回は『デッドプール Vol.6:オリジナル・シン』の邦訳独特のいいまわしが、原文ではどのようになっているかの比較をしてみたいと思います。
 それにしても、翻訳の刊行が8月っていうことは、もう2カ月も空いてしまってたんですね……
 上段が日本語訳で下段が原文となります。
 いつも通り、あくまで比較が目的であり、邦訳を揶揄する意図はまったくありません。そのあたりご理解いただけますようお願いいたします。

スーパーキモい!(p. 34)
Ew, Grody – To the Max!

 Grodyはグロテスクを表す俗語で、“Grody to the Max”は1980年代のヒットソング「Valley Girl ヴァリー・ガール」で登場するフレーズです。
 歌っていたのはムーン・ザッパ、苗字でピンときた方もいらっしゃるかもしれませんが、ロック界の怪物フランク・ザッパの愛娘です。
 ここでのヴァリー・ガールというのは一九八〇年代の南カリフォルニアのサンフェルナンド・ヴァレイの中流層以上の少女たちを指した言葉です。キャピキャピと独自の単語で話していた少女たちを揶揄する意味もあるようで、日本でいうなら時代はややくだりますがコギャルなどの独自の文法を所持していた女の子たちを想像すればわかりやすいんじゃないでしょうか。
 ちなみにこんな曲です。

 これが当時のビルボードのシングルチャート32位までのぼり、フランク・ザッパにとっても唯一のヒット曲となります。
 この「ヴァリー・ガール」の収録されたアルバム『Ship arriving too late to save a drowning witch たどり着くのが遅すぎて溺れる魔女を救えなかった船』(1982)は、最初の日本版LPの邦題が『フランク・ザッパの○△□』と英題は一切関係ないジャケットの見かけからのみつけられたものでした。そのときの「ヴァリー・ガール」の邦題は「エー! うそ~ ほんと~?」。まあ、曲の内容を正確に表しているともいえます。
 ちなみに、この時期のザッパバンドにはスティーブ・ヴァイが加わっており、多分この「ヴァリー・ガール」にも参加しています。

ナウな吸血鬼をフィーバーした後(p. 55)
A few groovy vampire burning minutes later…

 全般的にディスコ時代である80年代を意図したネタが多い本書に合わせたジョークでしょうか。元ネタがあるのか、ちょっとわかりませんでした。

「俺は… デッドプール お前のち…ち… 小さな守護者さ」(p. 85)
“My name… …is Deadpool. I’m your fff.. fa..f.. ..fastest ticket out of here.”

 エレノアを見つけても名乗り出せない言い淀みを表した一連のコマです。
 原文での「俺が脱出の最速チケットさ」という言い換えも好きですが、日本語にした際の自らの卑小さを自嘲している感じの言葉選びは、作品の雰囲気とも相まって素晴らしいと思えます。

 というわけで、久しぶりの更新でしたが、今回はここまで。
 やっぱりシリアスが続くと、翻訳との異同も少なくなりますね。
 次はもう少し早めに書ければ、と思っております。

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テーマ : アメコミ - ジャンル : アニメ・コミック

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