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発売直前紹介『デッドプール Vol.6:オリジナル・シン』

DP_03_06_FC.jpg 気がつけば、第3期「Deadpool」誌の翻訳も6巻目、原書単行本は8巻までで完結となっておりますから、なんとか完走してほしいですね。
 でも、全45話と短めとはいえ、オンゴーイング誌の全話完訳だなんて、なにげに邦訳アメコミ史上で例を見ないんじゃないでしょうか。
 まあ、先の話はおいておきまして、今回は8月10日に刊行が予定されております、『デッドプール Vol.6:オリジナル・シン』の紹介を。

 こちらはサブタイトルが示すとおり、大型クロスオーバー「オリジナル・シン」のタイイン作が中心となっております。

『オリジナル・シン』は2014年に行われた大型クロスオーバーイベントです。
OS_01.jpg 月面の基地で眉間を撃ち抜かれ、両目を抉り取られるというむごたらしい姿で発見されたウォッチャーの遺体。
 果たして誰が、なんのために?
 事件の真相を追究すべくアベンジャーズが調査を開始したところ、地球では謎の怪物による襲撃が。
 思惑を異にするグループが、それぞれ絡みあいつつ行動するうちに、やがて真相のもとで衝突を起こす……
 内容としましてはサスペンス主体の、これまでのクロスオーバーとはちょっと趣きを異にするストーリーとなっています。
 雰囲気が違うといいますと、このクロスオーバー、なんだか全編にユーモア色が強いんですね。ストーリー自体はもちろんシリアスなんですが、キャラクター紹介のふきだしとかセリフで細かな笑いをとろうとしていたりしていて。冒頭でキャプテンアメリカたちが「ミート・ナイト」と称してステーキの品評をしている場面なんかも微笑ましくてくすりとさせられますし。
 ドクター・ストレンジ&パニッシャー、ウインターソルジャー&ムーンナイト&ガモーラ、ブラックパンサー&アントマン(スコット・ラング)&エマ・フロストというわかったようなわからないようなチームアップもそこはかとなく笑いを誘います。特にドクター・ストレンジとパニッシャーのデコボココンビ具合は一見の価値ありです。
 独特の得難い魅力とともに、ストーリー的にもその後のマーベル世界(特に各キャラクターの心)に大きな傷跡を残すものとなりますし、一部のキャラにとってはターニングポイントとなっているという点からもどこかが翻訳出版してほしいものですが、現状では難しそうですねえ……

 とまあごくざっくりとクロスオーバー作品である『オリジナル・シン』の説明を行いましたが、実はこのストーリーにデッドプールはまったく絡んでおりません。タイイン的にも大きな事件の影でどういう活躍をしていたかとかいった話ではく、オリジナル・シンの事件をきっかけとしてデッドプールのストーリーラインに弾みがついたというくらいの影響になります。
 今日も今日とて因縁浅からぬ吸血鬼退治に明け暮れておりました我らがデッドプールさん。しかし、相手はどうにも数が多く、おまけに完全に滅してしまうにはかなりの手間暇が必要と、ほとほと困り果てていたところで、たまたまミュータントのダズラーと出くわします。音を光に変換できる彼女の能力は吸血鬼退治にうってつけと、最初はすげなく断られたところが、奥の手ともいえる奇策を使って支援をこぎつけます。こうして、圧倒的な戦力を味方に引き寄せたデッドプールは、吸血鬼の根絶やしに乗り出します。
 一方その頃、プレストンとアドシットの、いつものSHIELDコンビはものものしく武装したアベンジャーズの面々と遭遇し、そこで起こったとある事態に巻き込まれます。
 そしてふたりは知ることになります。デッドプールの、秘された家族についてのもうふたつの事実を……

『デッドプール Vol.6:オリジナル・シン』は、vol. 1『デッド・プレジデント』以来断片的に語られてきた、第3期「Deadpool」誌のテーマである「家族」の件がひとまず決着をみる形となります。
 ヴィランとして誕生したデッドプールという登場人物が、使い捨てでない人物として血肉を与えられ、やがて物語を形作る主人公として立ち上がり、ヒーローとしての自覚を逞しくして、人とのつながりに目覚めた。
 ここまでの翻訳につきあってきた読者に共有されるであろうデッドプールの精神的な成長の総決算的な部分が、この巻では語られていきます。
 特に、後半部分は、最近刊行されました『ケーブル&デッドプール:青の洗礼』とくらべると考え、行動が大きく変化していることが見て取れ、万感胸に迫るものがあります。
 方法こそはいつも通りとはいえ、ここにはしっかりとヒーローしているデッドプールの姿があります。
 もう本当に必見です。

 ただし決着はみたとしてもすべてが解決されたわけではなく、前途への大きな遺恨となり、新たな物語の端緒として用意される形となるのですが……

 今回のアート担当はジョン・ルーカス。少々デフォルメのきいた、どちらかといえば『マーク・ウィズ・ア・マウス』のボン・ダゾ系列の方なのですが、これが動きのあるアクションシーンだとコミカルな上に躍動感があって非常に映えます。
DP_03_29_01.jpg
 若干癖のあるアートなのはいなめませんが、しばらくするとカチッとはまってきますので、絵柄で敬遠するのはもったいないですよ。

 それと一点注意を。
 今回のストーリーを読まれる前に、『A+X:アベンジャーズ+X-MEN=最強』を読んでおくことをお勧めします。
 物語のなかで結構重要な役を担うキャラクターが、現在のところ邦訳ではこの単行本でしか登場していないのです。
 知らずに読むのと知っていて読むのとでは、「ああ、こいつが……」といろんな意味で感慨深くなれます。

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テーマ : アメコミ - ジャンル : アニメ・コミック

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