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『デッドプール Vol.5:ウェディング・オブ・デッドプール』翻訳原文比較

 すっかり前の更新から間が空いてしまいましたが、私は元気です。
DP_03_05ja_FC.jpg というわけで、今回は7月なかば刊行されました『デッドプール Vol.5:ウェディング・オブ・デッドプール』の邦訳における日本語独自のいいまわしが、原文だとどうなっているかを紹介していきたいと思います。
 6月の『デッドプール:ドラキュラズ・ガントレット』は原書を持っていなかったので、こちらもひさしぶりになります。
 今回も上段に邦訳、下段に原文を掲載しております。
 なお、改めて申し上げますが、あくまでこの引用は好奇心から行っているもので、邦訳を批判するような意図は一切ございません。そもそも学生時代に「君の英語は壊滅的だね」というお墨付きをいただいた私が、そんなだいそれたことできるわけがありません。
 また、比較だけ載せても味気ないので、間に一文書いてはさみこんでいますが、同じく素人の感想程度のものですので、致命的なミス(いっぱいあると思います)を見つけて「こいつ、こんな初歩的なことも知らないんだ。馬鹿だねー」と笑う分には全然かまわないのですが(というか、そのうえでご指摘いただけますとすごい嬉しいです)、「お前の書いた愚にもつかない文章を信じて恥をかいたじゃないか、どうしてくれる!」と激昂されても当方どうしようもございませんので、あくまで駄弁と割り切っていただけますと幸いです。

波動砲発射準備完了!(p. 66)
Holy Homina Happy Hadron Collider!

 Hominaは、もとは「The Honeymooners」という50年代にテレビ放送されていたシチュエーションコメディで使われていたセリフが流行したもので、自分にとって理想的な異性と出会った際に感極まってあげる歓声とのこと。3度くり返すのが一般的だそうです。
 ですので、うしろのHappyとHadron ColliderはHで頭韻を踏んだシャレじゃないでしょうか。Holyは強調ですかね。
 波動砲という訳はHadron Colliderからの連想だと思います。Large Hadron Collider「大型ハドロン衝突型加速器」という陽子ビームの加速器があるそうです。ただし、こちらは兵器ではなくて純然たる物理学の実験設備。スイスとフランスの国境をまたいで設置されている全周27キロメートルにも及ぶ巨大地下施設です。まったく専門外もいいところですので、詳細は割愛、ていうか無理です!
 ちなみに宇宙戦艦ヤマトの波動砲は、英語ではThe Wave Motion Gunとのこと。

天国にイクぅ!(p. 69)
I think I have a rapture rupture!

 Rapture「歓喜」とRupture「破裂」を掛けたシャレ。
 無理に日本語になおすなら「気持ちよすぎてチョン切れちゃう!」でしょうか。

ゆるキャラに食われる!(p. 91)
Hey! This parade float is trying to eat me.

 Parade floatはテーマパークのアトラクションやパレードで使われるキャラクターやシチュエーションをかたどった山車のことです。
「ねぷたに食われる!」
 だとちょっとホラーですね。

 余談ですが、「作画崩壊アニメ」(p. 94)は「anime reject(アニメのできそこない)」で「ブラック企業」(p. 95)は原文では単にヤクザの運営する企業なので、現状の日本語に合わせた拡大解釈というところでしょうか。
 それにしても、ヤクザの経営する企業の会議室の名前が「キティ・コーナー」って……。

総統の怒りは相当だ。(p. 114)
But even as the Führer furrows into his furor over fury…

「総統が激怒に激昂して眉をしかめようとしたまさにその時……」
 原文も総統(フューラー)にひっかけたf音を基調としたシャレですね。最後のfuryには憤怒とニック・フューリーもさらにかかっているみたいです。
 どちらにせよデスラー(伊武雅刀)相手ならボタンひとつで処刑されかねません。

びっクリプトン!
おっと、これはDCだ。(p. 117)
Great Caesar’s Ghost!!!
Whoopsie—is this the right company?

ありゃマーベル!(p. 122)
Great Hitler’s Giant Robot Ghost!!!

 どちらもスーパーマンネタなのですが、「びっクリプトン!」は原語だと”Great Krypton!”なのでまた別の用語です。
“Great Caesar’s Ghost!”はクラーク・ケントも勤める「デイリー・プラネット」の編集長ペリー・ホワイトの口癖がもとになっています。
 こちらにつきましては、翻訳者の高木亮先生のブログを御覧ください。

やあ、ソー。ソーダ村のソー長さんが死んだソーだ。このギャグ笑えるだろ。(p. 156)
Oh, Thor. I’m tho thorry. Heaventh to betthy ecthuse me all piethes. I am making fun of your name.

 ソーをからめた日英ダジャレ合戦。
 英語の方を普通に戻してみますと、”I’m so sorry. Heavens to betsy excuse me all pieces.”で、かなり硬いですが「ごめんなさいよ。体の隅々までびっくりしちゃったよ、もう」みたいな感じでしょうか。
 キリスト教圏ではない雷神ソー相手に感嘆表現の”Heavens to betsy”を使っているところや、雷撃で全身を粉々にされたことを踏まえて”all pieces”などといっているあたりでもかなりおちょくっているようです。


 というわけで今回はここまで、やっぱりコメディ要素が強いと邦訳も意訳が増えますね。
 しかし、来週8月10日発売予定の『デッドプール Vol.6:オリジナル・シン』はまたシリアス寄りのお話となります。
 改めて紹介記事も書きたいと思うんですが、個人的にはアメコミを読んでおりまして、はじめて涙が出たストーリーで、これまでデッドプールの物語につきあってこられた方には強くおすすめできる1冊となっています。
 ではまた次回。

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テーマ : アメコミ - ジャンル : アニメ・コミック

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