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まつだこうた『おかか』第1巻

OK_fc.jpg 以前に当ブログでも紹介させていただきました、「ヤングマガジン」誌で絶賛連載中のまつだこうた先生の『おかか』第1巻単行本が発売されました。
 小学生期間の下校時から家に帰るまでのゴールデンタイムにくり広げられる、わんぱくとはちゃめちゃと時々不条理なコメディです。
 東京などの巨大な都市でなく、かといって第一次産業が主体の山奥でもなく、ベッドタウンらしき地域のご町内で起こる日常的な出来事の数々は、時代の流れのゆるやかさを思わせ、だからこそ今の小道具や状況を無理なく内包しています。
 人通りの少ない裏路地のコンクリ製の階段、開け広げの廃屋、草の生い茂った斜面、そして底抜けの青空。そんなものがなんでもあるマンガです。
 同時に子供たちが興じているのは携帯ゲーム機であり、共通の大きな価値はトレーディングカードであります。
 そうした要素が混ざり合って、ノスタルジーに浸る際に、つい覚えてしまううしろめたさを、解消してくれている、なんとも心地よい作品です。

 といいましても、決してうしろ向きな楽しみしかできない本というわけではありません。むしろ、そんな要素は二の次三の次で、上質のコメディとギャグがてんこもりです。
 スピード感のあるセリフまわしに、予測のつかない展開、そして身も蓋もないオチと、1話ごとの密度がものすごいです。
 特に唯一の前後編である、たまたまおかかが作り出したジュースが発端となって起こるストリートギャング(はたまた任侠もの)話は、描写がリアルになればなるほどばかばかしさも果てなくなり、つっこみの追いつかないおかしさが癖になります。
 子どもがきちんと子ども子どもしているから、どこもいやみにならず、ただ笑っていられる。
 今どき少なくなった純粋なコメディとして、お勧めできます。

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テーマ : 感想 - ジャンル : アニメ・コミック

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