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よりぬきデッドプールさん番外編: Deadpool's Art of War(『デッドプールの兵法入門』)

 9月です。今年も残すところ1/3ですね、なんていっている場合じゃありません。
 つい先日、『アイデンティティ・ウォー:デッドプール/スパイダーマン/ハルク』『デッドプールvs.カーネイジ』が2冊同時刊行されたばかりですが、9月16日にはさらに2冊、デッドプール主役の単行本が邦訳刊行されます。
DAW_FC.jpg ということで、今回は宣伝の意味もこめまして、そのうちの一冊『デッドプールの兵法入門』の紹介を。
 原題が『Deadpool's Art of War』で、英語の「The Art of War」はマキャベリの『戦術論』と中国古典の『孫子』にあてられているようですが、一般的には後者を指すことが多いらしく、このコミックスで描かれているのも『孫子』の方です。
 ひょんなことから『孫子』の著者原本(現在は散佚、というか存在したかどうかも怪しい)を入手したデッドプールさん、こいつは一獲千金のチャンスとばかりに、早速出版社に意気揚々出向きますが、現実は厳しく「いまさら『孫子』の新訳なんて間に合ってます」と手痛い門前払いを受けます。
 けれども出版社のもらした「もっと新しい切り口から解釈したものならともかく」というひと言に活路を見出し、「なら実際の戦時下でこの『孫子』がどれだけ役立つか教えてやるよ」と意気込みます。
 そうしてデッドプールによる壮大なマッチポンプ計画がはじまるのでした……

 見どころその1:神出鬼没のデッドプール
『孫子』の成立は伝説的には春秋戦国時代の中期紀元前500年頃とされています。そんな時代の散佚文章を、現代のデッドプールがどうして手に入れたか。本書ではそのきっかけからして割と突拍子もありません。
 やがてアスガルドに顔をのぞかせたり、「お前なんでそんなところにいるんだよ」というつっこみをするのも野暮になってくるくらいにフットワーク軽く登場してきます。
 こうしたどこでなにをしでかすかわからないデッドプールの姿というのは、割と拝めそうで拝めなかったものですので、どたばたな道化役を堪能することができます。

 見どころその2:豪華オールスターの競演
 全4話のミニシリーズではありますが、ストーリーにはかなりの数のヒーローがかかわってきます。
 ハルク、ファンタスティックフォー、ネイモアなどなど、あまり日本では活躍を見る機会の少ない彼らの奮闘が見られるのも魅力のひとつです。
「え? なんでソーがムジョルニア持ってるの?」「キャップ若い!」「お前なんで生きてるんだよ!」
 2014年から2015年にかけて行われたクロスオーバーAXISと同時期の本シリーズだからこそ入れられるツッコミを心ゆくまで堪能するのもありでしょう。

 見どころその3:ロキ
 本作ではロキが準主役的なポジションを占めています。
 が、狡知の神というよりは、非常に人間くさいコンプレックスの塊のような書かれ方をしているので、昨今よくいわれている「笑いの神」としての姿を十分過ぎるほど楽しむことができます。
 そのロキが時にしっかりと状況をひっくり返す奸智を働かせてくるので、油断ならないギャップを楽しめます。

 見どころその4:アート
 作画担当のスコット・コブリッシュの絵は、ところどころでデフォルメをきかせてくれているので、リアルに傾き過ぎず、日本のマンガに慣れている私たちの目にもしっくりなじみやすいものになっています。
DAW_01.jpg
 さらにパステルのような淡い色彩も、アメコミ特有のくどさを抑えて、読んでいて疲れない画面になっているように感じます。

 総じて気楽なコメディ作品となっていて、話もわかりやすくて絵も親しみやすい、ヒーローの活躍もしっかり描かれている、とミニシリーズのお手本のような一冊になっているので、デッドプールだけでなくアメコミを読みたいという人がまず手にとってみてもすんなり楽しめる本だと思います。
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テーマ : アメコミ - ジャンル : アニメ・コミック

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