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あの人はあの時?(シージ編)

 先月末ヴィレッジブックスより『シージ』の邦訳版が刊行され、これで『ニューアベンジャーズ:ブレイクアウト』以来続いていた、いわゆるヒーローストーリーから逸れた善悪の混濁した物語に一旦の区切りがつきました。
 私自身は『シークレット・インベージョン』の翻訳が出て以降にアメコミに接した途中参加組ですが、それでも新しい本が出るのが毎月ほんとうに待ち遠しく、思えばずいぶんひさしぶりに指折り発売日まであと何日と数える経験をしました。
 そうして待ちに待って待った待った『シージ』は、いやあ、おもしろかった。
 これまでの鬱屈を一気に払いのけるような勧善懲悪話で、その王道的なストーリーラインもさることながら、人がヒーローを信頼しヒーローもそれに応えようとする場面が多く描かれているのが読んでいて胸のすく思いでした。
 これまでの互いに疑い、懐の中を探り合う描写が、ヒーローの人間的側面を強く印象づけるものだったとすれば、『シージ』はまさにヒーローのヒーローたらんところが大看板に描かれていたように思えます。

 で、今回の本題は、その『シージ』で、第三話のヴァリアントカバーを単独で飾りながら、カメオ出演どころか名前すら出てこなかった、
Siege_Deadpool.jpg
 この方が、じゃあ、その時期なにをしていたのかってことを。
(ちなみに、デッドプールがヴァリアントカバーの表紙を飾っているのは、『シージ』本誌だけでなく、『ダークアベンジャーズ:シージ』『アベンジャーズ・イニシアティブ』『ダークウルヴァリン』などなどのタイイン誌も含みます。もしかしたら、なんらかのキャンペーンが組まれていたのかもしれません。くわしい方のご教示をお願いしたいところ)

 以前にもちょっとだけ書いたことがありますが、デッドプールは『シークレット・インベージョン』以降、ノーマン・オズボーンと因縁ができ、さらにダークレイン展開を経てヴィランで組まれたヒーローチームであるサンダーボルツとダークアベンジャーズの一人とも深く絡んでいきました。
 ですので、アベンジャーズとはついに接触しなかったものの、『シージ』にちょっかいかける資格がなかったとはいえない一人ではありました。
 手柄を横取りされ、命さえ狙ってきた仇敵が、いままさに正義の鉄槌を受けようとしていた時、それではデッドプールがだれと戦っていたかといいますと、
HM_FC.jpg
 サル(ニホンザル)です。
 ただのサルじゃありません。殺し屋専門の殺し屋で、デッドプールほどの長年傭兵稼業で過ごした経験があってすら、その名前を風の噂で聞くだけだったという伝説のヒットマン、その名も「ヒットモンキー」。
MB01.jpg
 冗談みたいなキャラクターですが、デッドプールの妄想ではなく、ミニシリーズまで作られたヴィラン(というかアンチヒーロー)の一人(一頭)です。
 第二期『DEADPOOL』誌の第19号から21号までの3号に渡って展開した「MONKEY BUSINESS」がまさに『シージ』と同じ時期にあたり、親友(デッドプール目線)のスパイダーマンと会うためにニューヨークへやって来たデッドプールが、行きがかり上ヒットモンキーと対決するというストーリーになっています。
 多方面で紹介されて有名になったメイドデッドプールが登場するのもここです。

 前足と後足を自由に使い、ガン=カタアクションを見せてくれるヒットモンキーは、はじめはネタキャラだと思うのですが、これが想像以上の強敵で、手練の傭兵であるデッドプールさえ手玉にとられます。
 一方で数年間に渡ってマーベル世界を翻弄した巨悪との対決が描かれているところに、あえてこうしたサルと善戦する姿を見せるのは、オズボーン達を一頭のサルに見立てた皮肉的な演出ととれなくもありません。
 そう思うと、いかにもデッドプールらしい笑いをまじえた、混乱の時代の幕の下ろし方だったのかもしれません。

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