FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

よりぬきデッドプールさん: The Price is Right

 入手が難しくなっていた「Suicide Kings」の翻訳決定・予約開始と、再び注目度の上がっている我らがデッドプールさんですが、そうした最新の動向については詳しい方におまかせしまして、私の方では変わらぬ平常運行を。
BikiniDeadpool.jpg

 今回紹介しますのは第二期デッドプール誌33.1号「The Price is Right」。ペンシラーは前にこのブログでも紹介した「I rule, You Suck」と同じくボン・ダゾが務めております。
 番外編です。
 宇宙の海は俺の海とばかりに地球から飛び出して、宇宙人のお嫁さんをものにしたり、メイドデッドプールに次ぐ衝撃、ビキニデッドプールをお披露目していた我らがデッドプールさんですが、前号までのそんな本筋はまったく無視されて、清々しいまでに関係のない話がはじまります。(そもそも舞台もいつものアメリカに戻ってきてますしね)
 けれども、この話、番外編だけに前後を気にせず読めますし、デッドプールの話を面白くする要点が抑えられていて、結構好みの一編でもあるんです。
 以下、私見のデッドプールチェックポイントを交えつつあらすじの紹介をば。

1) ローカルな舞台設定である
 設定がぶっ飛んでいるだけに、デッドプールにはあまり壮大な話は似合いません。どうしても第四の壁破壊という能力が仇となって、「お前もっとかんたんに解決できるだろ!」と言いたい衝動に駆られるからです。
 反則を使わずとも解決可能な感じが読者にも伝わるには、どうしてもあまり舞台設定が大袈裟じゃないことが求められます。
 その点この「The Price is Right」は安心です。
 なにしろ、とある不動産オーナーから、所有するビルに不法に居座っているある人物を追い払ってほしいと依頼されることが発端で、およそ世界の命運を左右するような話へと膨らみそうにもない滑り出しですから。
 いくらなんでもちょっとローカル過ぎないか。というか一応ヒーローなんだし、もっと仕事を選んでも……なんてツッコミが入りそうではありますが。

2) 他のキャラクターとの共演がある
 マーク・ウィズ・ア・マウス。おしゃべりな傭兵。その名が示す通り、のべつまくなくしゃべりまくっているデッドプールですが、その饒舌が冴えるのは、やはり他の人を相手にしている時で、特に名うてのヒーローやヴィランをおちょくって……いやいや相手にしている時は最高に輝いています。
 今回のそんな被害者もとい、ゲストキャラクターはこちら。
PR01.jpg
 最近、アニメ『ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』に登場して、おなじみになりつつある名ヴィランのレッカーです。
 これが件の建物の不法滞在者でした。
「アニメ見てねえよ!」という方も心配ご無用。レッカーとはどういうキャラクターか説明カットが入っている親切設計です。
 本当にいたれりつくせりで、「一人でアベンジャーズ全員と戦ったこともある」なんていう重要な情報も捕捉できちんと拾ってくれています。
PR02.jpg
 結果はまあ、いわずもがなでしょう。
PR03.jpg


3) マスクをあまり脱がない
 これは本当に個人的な感覚なんですが、私はあのマスク姿のデッドプールが好きなので、脱がざるを得ない状況でも、どうにか顔の露出を防ぐそぶりをしてほしいんですね。
 その点も、幸いこの話では、建物の住人のおばあさんからスープをごちそうになっている場面でも、口の部分を出すくらいで抑えられています。
PR04.jpg


4) 決めるところは決めてくれる
 チェックポイント3番で紹介したおばあさんの証言もあり、デッドプールは自分の雇い主の思惑が依頼内容ばかりでないことを知ります。
 それは既に建物の売却は決まっていて、レッカーを追い払った後は、他の住民たちにも全て退去を迫り、高級な分譲マンションにしようという魂胆でした。おまけにレッカーは他の住民達を守るために、ここに居座っていたというのです。これでわざわざ名の知れた傭兵であり、安くない依頼料を支払ってまでデッドプールを雇ったことに説明がつきます。
 この時のレッカーの、
「ここの住人はみんな誠実な善人だ。ロクデナシの都合で路頭に迷わされていいような人達じゃない。このビルのオーナーや、俺、それにお前みたいな、な」
 というセリフが、いかにも憎めないヴィランらしくて好きなんです。
 これを聞かされたデッドプールは考えを改め、一計を案じて依頼主らを出し抜く手段を講じます。
 この心変わり直前のレッカーとのバトルシーンでも叫んでいますが、
PR05.jpg
「俺は犯罪者じゃない!」
 多少発言や行動原理がずれていたとしても、デッドプールは自身が人の道から外れたことをしているという意図はありません。
 だから相手がいくら非力な老婆であろうとも、誤りを指摘されると、途端に打ちのめされてしまうのですね。
 私がデッドプールが本質的にヒーローだと考えるのはこういうところで、だからこそ、最終的につけるべき落とし前はきちんとつけて、収まるべきところにすべて収めてほしいと思うのです。
 この話は、そうした点をかなえてくれておりまして、二枚舌でデッドプールを利用しようとしていた依頼主達は、彼の計略でまんまと足元をすくわれ、手痛い報いを受けることになります。
PR_Cover.jpg この決着の部分で、副題である「The Price is Right」が効いてきます。
 話の中では、デッドプールへの依頼料、建物の価格、保険料、違約金など、様々なお金が話題にのぼっていたのですが、そんな中で「適正価格」とは何なのか、非常に皮肉な形で明らかにされます。

 少々ネジが飛んでいるところはありますが期待にはこたえてくれる、ヒーローとしてのデッドプールさんの働きを見ることのできる良作だと思います。

スポンサーサイト

テーマ : アニメ・コミック - ジャンル : アニメ・コミック

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。