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打てば響く頓珍漢

 四月二十九日京阪本線中書島駅に午後二時着。
 私が駅から降り立つのと同時に、軽快に自転車にまたがり、颯爽とジャミラ氏が現れました。
 氏は当ブログからもリンクを張らせていただいているこちらの管理人さんであり、幽霊や妖怪研究の第一人者として、その方面に疎い私の先生ともいえる方です。
 そのジャミラさんのご案内で、京都の町を散策してまいりました。
 一応私にとっても京都は曾遊の地です。もっとも、長い学生時代、行き来に通過しただけで、名所旧跡も卒業後にようやく訪れだしたくらいですから、土地勘その他からはまったく見放されています。
 そんなお荷物以外のなにものでもないこの身を預け、一路坂がちの伏見の町を歩きはじめたのでありました。

 ひとまずの目的地は長建寺です。
 ここに祀られている秘仏である宇賀神像の公開に合わせての参拝です。
 宇賀神は謎に満ちた神です。
 髭をたくわえた老人の顔を持つ蛇身で、弁財天とともに祀られることが多い、という他は、祭祀法や由縁やいわれもほとんどわかっていないに等しいというほどです。
 この宇賀神に私が興味を持っているのを、覚えてくださっていたジャミラさんが今回の開帳を知らせてくれたのでした。
 細い街路を何度か折れ、駅から数分もしないうちに広い道路に出たかと思いますと、その角に目指す長建寺はありました。
「これが東濠川で宇治川につながっています。ここを水路として十石船が走っていたんです」
 説明の通り、私が広い通りだと思ったのは、川沿いの土手で、そのすぐ眼下には静かな流れが伝っておりました。助走をつければ跳び越えられそうな川幅が、いかにも京都という感覚を湧き起こしてくれます。
 東濠川から身を翻し、いよいよ敷地内に踏み入る。と、その前に、
「この門変わってますねえ」
 おっしゃる通り、たしかに中国か韓国かの様式の入り混じったかのような門です。
 聞けば、長建寺は神仏習合がかなり顕著に現れた寺なのだとか。それならば、異国振りの露わなこの門の様子も合点がいきます。

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発掘音源を聴く 男爵事始(6)

 しばらくぶりの御無沙汰でした。最近は同人活動のための原稿作成にかまけて、ブログの更新をすっかり怠っておりました。
 ようやく一段落つきましたので、こちらも再開していきたいと思います。

 知識ゼロから、デューク・エリントンのビッグバンドアルバムを聴いたままにレビューを書き散らす、男爵事始の第六回目は『At The Hollywood Empire』です。
At The Hollywood Empire 一九四九年二月、ロサンゼルスの同名クラブにて行われたライブの録音盤で、二〇〇三年に発見された、いわゆる発掘音源とのことです。
 この時期の楽団のメンバーには、トランペットとヴァイオリンの二刀流でボーカルもこなすレイ・ナンス、クラリネットとテナーサックスのジミー・ハミルトン、アルトサックスのジョニー・ホッジスなど、これまで購入してきた盤で見慣れてきた名前がちらほらと見えます。
 しかし、最も目を引いたのは、テナーサックスに掲げられたベン・ウェブスターの名前でしょう。
 ブラントン=ウェブスターバンド時代というのが、長いエリントンのビッグバンド経営史のうちにはあり、それが黄金時代の一つと呼ばれているのは、いろいろと本やサイトをあさって、ようやく知ってはおりました。
 ただ、SP時代の音源はいまいち食指が動きかねまして、これまで手に取ることがなかったのですが、モダン・ジャズに入った時代の、その黄金期の一画を担ったウェブスターが参加しているライブ盤ということもあり、興味が勝って購入してみました。

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