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ふたば学園祭7告知

 五月三日に今年も開催されます同人誌即売会「ふたば学園祭7」に、例年通り私もサークル参加いたします。
 そのための本文を先日入稿してまいりました。
 なんとか、今年も新刊を刊行できそうです。
 とはいいましても、今年の本は三年前のふたば学園祭4にて頒布しました、『冥途』の焼き直し版です。
 内田百間の『冥途』世界観で虹裏メイド表したらどうなるか、という発想のもと、発想っていうか単なるダジャレじゃねえか! というツッコミを、セルフで行いながら書いたこれまでの諸編に書き下ろしを加えて一冊にまとめました。
 具体的には学園祭4の『冥途』に収めた六編に、学園祭5で出した『制多迦童子』の表題作を除く四編、さらに某所で発表した「波止場」を足した十一編が既発表作という形となります。
 百間の『冥途』は十八編からなる短編集ですので、七編が新たに書き起こした原稿です。
 ただし、前に書いた「件」と「道連」は、いまいち百間らしさが薄いので、今回思いきって書き直しをしました。それをふくめれば九編、なんとか書き下ろしの方が多い体をとることができました。そういうことでお許しを!
 本の形態は今年も文庫装丁で、本文112ページとなっております。
 しかし今回はカバーがつきます! それもフルカラーで!
 カバー絵を描いてくださいましたひねさんには海より深く感謝を!
 カバーを剥くと私のがっかり表紙がお目見えしますので、非推奨です。
 がっかりつながりで、新刊を購入いただけますと、しおりをつけさせていただきます。こちらも絵は私。今回は印刷所を使いましたので、紙質や大きさは申し分ございません。ただし、印刷が綺麗な分、私の絵のアレさ具合が最大限にまで発揮され、かなりのがっかりさをかもし出しております。
 頒布価格は一冊800円予定。
 当日は

 F-08 文字スレ立てんな!

にてお待ちしております。
『冥途』カバー
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らいくあ3DU

 電車が上六に着くと、どっと乗客がなだれ込んできます。
 帰宅ラッシュの時間からはいくぶんかずれておりますが、なにしろ地下鉄と近鉄線の連絡駅ですからいたしかたありません。
 人の乗り降りは、降りるのが三分に乗るが七分というところでしょう。座席の入れ替わりも多いですが、人の波の寄せ返しではそうそう座れるものでもなく、私などはあきらめて端の方で吊革につかまっております。
「ああ、こちらに座らせてもらいましょう」
 そんな声が聞こえてきたのは、再発車するかしないかの時でした。声は若くはありません。というよりは、はっきり老人のものです。
「いや、こっちの方がいいな。ちょっと空けてもらえますか」
 たまにこういう人はいます。ただでさえ揺れる車内、さらに前後左右を人で囲まれていては、それを堪えるのも一苦労でしょう。老人であれば、それが大変なのはよくわかります。多少、無理をしても席を確保したいというのも、わからない話ではありません。
 しかし、
「はい、空けてくださいね。なにしろ、私は障害者ですから」
 こんな口上を堂々と言いたてる人とは、初めて行き合いました。
 席に座るまでで、その活躍が済んだわけではありません。さらに別の駅につきまして、また人が入ってきたかと思いますと、
「おっと、そんなに詰めてもらったら困りますよ。こっちに触れたら、験が落ちます。稼ぎは減って、友達も上っ面だけの人ばかりになりますよ。だから詰めちゃいけません」
 と滔々とまくしたてています。
 ここまでくると、だんだんおかしくなってきます。
 その後も、鼻歌をうたったり、いろいろと持論をまくしたてたり、さんざん車内をにぎわせた後、私の三つほど前の駅で降りていってしまいました。
 その際、ちらりと初めて姿を拝見したのですが、黄色いブルゾンを羽織り、頭を短く刈り揃えた六十がらみの老人が、矍鑠とした足取りで、二、三人追い越しながら悠々と改札の方へ歩いていきました。

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